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春道端に咲くオレンジのナガミヒナゲシとアレロパシー

「交差点とかでよく見かけます」とネットで書かれたけど、確かに道端でクルマが通るたびにユラユラ揺れてるのを見かけます。種が車のタイヤにくっついて散らばるため、そういう場所に多いようです。

ナガミヒナゲシとアレロパシー

我が家の大庭園でも毎年あちこちで花盛り。クツにでもくっ付いて入ってきたんでしょう。ポピーの花びらの少ないヤツって感じですが「ナガミヒナゲシ」という名がついている地中海周辺原産の外来雑草です。

ナガミヒナゲシとアレロパシー

旺盛な繁殖力で植木鉢の隅っこやちょっとした場所でも生え、環境の悪い所でも痩せ細った花(↓写真)を付けます。しかし花の大小に関わらず、秋には花の中心部にちゃんと種包を付けます。一包み千数百個。うちの庭程度でもン十万個とか百万個もの種が生産されるわけです。

ナガミヒナゲシとアレロパシー

しかもコイツかなり嫌われ者のようで「見つけたら即刻駆除!」のチラシを撒く自治体も多いようです。春の陽光の下でユ~ラユ~ラみんなで揺れているので、虐待される少数民族的な悲壮感はみじんもありません。コイツは学園ドラマとかの女王様キャラなんです。自分以外には陰湿な意地悪で徹底的に押さえつける・・・そんなエグいヤツらしいですよ。

ナガミヒナゲシとアレロパシー

そういうのを「アレロパシー」と言い、セイタカアワダチソウやアスパラガス、ソバなんかも周囲に他の生育を抑制する毒を撒くらしいです。うちのは雑草除けぐらいにはなるかな。人間界でも多様性を嫌がる人やグループは強烈にアレロパってきますけど、生き物のサガとは言えヒナゲシのように可愛らしくはないですね。

: 2020/04/18

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