5月の末から6月にかけて、夕日を受けてキラキラ穂を輝かせているイネ科の雑草がある。チガヤ(千萱、茅、白茅)というらしい。穂の長さは手のひらほどで、その毛はふわっふわ。
そういえば昨年、箕面本社・CT工場※の屋根にある庭園庭園を管理しているTオジィが、どこかの空き地でチガヤを採ってきて屋上に植えていた。「穂をかじると甘いけど知らんか?」と言っていたけど、サトウキビの仲間でホントに甘いらしい。
進駐軍のジープに駆け寄りチョコレートをねだっていた僕らは、野山にあるものは何でも口に入れてみた。春にはツツジの花の蜜、秋には桑の実とか。ちなみにこの梅雨の季節、時々事故も聞くアジサイの葉っぱは止めといた方が良い。
チガヤはただの厄介な雑草だけど、太古の昔からオヤツになり、火をつける時の口火材になり、屋根材や梱包材になり、利尿・止血など生薬など多様に活用されている。
コロナウイルスのパンデミックではネットが対応策として大活躍したが、次にはネットワークウイルスのパンデミックが起こると未来学者のジィは信じている。そん時は逆に、野山の雑草が助けてくれるのではないか・・・と勝手に妄想している今日この頃なのだ。
※CT工場:Clean Technology工場。クリーンルームなどで、半導体製造用ガス配管等に使用するステンレス細管を中心に配管加工を行う工場(箕面市)