ユリノキのTシャツ型の大きな葉が一斉に紅葉し通行人が目線を上げて仰ぎ見るのも、ウチの近所ではもうすぐ。ところで、普段空ばっか見てるのもどうかなと思いますけど、大方の人はあまり視線を水平以上には上げないように思います。
空からキングギドラやハリーポッタのディメンターが日常的に出没するご時世なら、人は上への注意を怠らない。でも、現代は暴走車やヘンな人の方が怖いので上見てると危ないです。さらに視線を手元に向ければ5~6インチのガラスの中に楽しいことがたくさんある。
先週、NHKテレビで「視線」についての番組が放送されました。その中で「泥棒の視線」が紹介されていました。泥棒さんは、インターホンで不在確認→玄関を解錠→ゲタバコの中を確認→冷蔵庫の中を確認→・・・と泥棒さんメインルートがあるようです。ゲタバコや冷蔵庫は高価なもの隠す場所の定番。意外でもなんでも無いらしい。
ゲストコメントの中に「トイレの水洗タンク」というのもありました。ドラマで、ビニール袋に入れた拳銃やケータイをドボンと隠したり受け渡したり。そんなこんなで、まあ思いつくような隠し場所は「するっとまるっとお見通しだっ!」ってわけです。
ちなみに冷蔵庫は食材の品揃え等で「生活水準がわかる」らしく、冷蔵庫見てバイバイもあるとか。家の構えや玄関が立派でも、冷蔵庫の中が貧相なお宅は、泥棒からも見捨てられるヤバさってことですよね。
番組中で「泥棒さんの視線移動は水平位から低い方が重点で、高所はあまり見ない」みたいなことを言ってました。物を隠すなら高所。高所には、容量ある保管スペースが取れないしアクセス困難で、隠す方も根性が必要ですね。大事なものを隠してるなら一度いろいろ検討されてはどうでしょうか。
※ユリノキの花の写真は5月頃のものです。