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ステンレス加工の備忘録:ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で清浄度アップ!

当社ベトナム現地法人VINA ASTECでもピュアスチーム洗浄(PS洗浄)を始めたので、PS洗浄洗浄について聞いたことをメモしておきます。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< ピュアスチーム洗浄用の各種装置 >

ピュアスチーム洗浄の装置は↑上写真のように、ボイラー(左上)、その熱を受けスチームを発生するリボイラー(右下)や、RO水のタンク(左下)などからなります。
ROフィルター処理: Reverse Osmosis Membrane(逆浸透膜)で水以外のイオンや塩を濾過し超高度に浄化された洗浄水を生成。穴の大きさはおよそ2ナノメートル以下。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

これらの装置で、RO水を高温のスチームにして、PS洗浄の対象(例えば化学薬品用のタンク)の内部に送込み、121℃以上の熱蒸気で汚れを浮かせて取ります。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< PS洗浄前のタンク内部の様子 >

電解研磨(EP)後のタンク内面(↑写真上)は一見キレイです。しかしよく見ると↓写真下のような汚れが。もちろん目に見えない油脂や微細な汚れにも汚染されています。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< PS洗浄前のタンク内部の様子 – 拡大 >

このタンク内部に一定時間、高温のスチームを供給し続け汚れを浮かします。その後↓通常の高圧洗浄。このサイクルを何度か繰り返します。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< 一定時間スチームに晒した後の通常洗浄作業 >

スチーム洗浄は↑上写真の高圧洗浄のように、水の勢いで汚れを吹き飛ばすものではなく、油分や油分と一緒に付着したゴミなどを高温蒸気で浮かして除去する洗浄方法です。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< 浮かせた汚れを拭いたウエス(上)と未使用ウエス(下)との比較 >

タンク内をウエスで仕上拭きすると↑このように黄ばみが付きます。汚れが残っているというよりも、油脂などのしつこい油分が浮き上がったので簡単に拭取り除去できるようになったということです。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< PS洗浄後のタンク内部の様子 >

スチーム洗浄と高圧洗浄を3サイクルほど繰り返した後、最終リンスを行います。↑外観上表面は汚染のない状態になりました。お客様立会いでの清浄度検査を行います。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< 最終リンス後の廃液を通したフィルターのチェック >

最終リンスの廃液はすべて↑上写真のような細かいフィルターを通します。赤丸のようなゴミの数を確認し清浄度の試験を行います。

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)で洗浄度アップ

< PS洗浄を終わり出荷を待つタンク >

ピュアスチーム洗浄(PS洗浄)は、製作品の加工に由来する油分やゴミを除去し、その製作品を通して製造される工業製品の品質を向上させます。また生産開始時の品質安定短期化にも有効です。

※本例は、ピュアスチーム洗浄工程をVINA ASTECで担当したものであり、タンク自体の製造には関わっておりません。

: 2021/02/12

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