「鏡板(かがみいた)」と聞けば業界の方はそのイメージがフツーに浮かぶらしいのですが、私にはさっぱりです。「鏡の板でしょ。なら板ガラスみたいなピカピカの平板ですかねぇ」というと「アホか?」ぐらいの勢いです。その鏡板はムリに鏡で言うなら↓カーブミラーに近い感じですかね。
マジンガーZの女子ロボットにはこういう胸プロテクタみたいなものが付けてたけど、あれはプロテクタではなくミサイルでした。攻撃受けやすい場所にミサイルはマズいんじゃないのか?また発射した後は空洞化するので機械強度が保てないのでは・・・? オヂさんが鏡板を眺めて思うのはそういうことしか無いです。
で、鏡板の代表的な形状は下の写真を。これはSUS304なので1,000度以上の高熱を浴びるような戦闘では溶解してしまいます。まだ言うかなぁ。
だいたいステンレス部材なんて海外から来たんだから英語ではどうなのよ。「ミラーパネル」とか言うんですか?
いえいえ英米は合理的。この鏡板が使われる場所、タンクの屋根や圧力容器の両端などから、「エンドパネル」「タンクヘッド」とかいうようです。「えー、それってメチャ分かりやすいやん。」と思うのは素人の私だけ? 言葉が日本に入ってきたとき「チーズ(Tee)」や「エルボ(Elbow)」て意味わからんと付けたくせに。
そのカタチを見て鏡餅に似ているからという説や、めでたいイベントの酒樽を木づちで割る鏡開きの「かがみ」(樽の蓋部の呼称:英語barrelhead)からという説など諸説あり。鏡は卑弥呼の時代から宝物としてみんな知ってたから、餅も樽蓋もこの鏡からきているんだと思うんです。しかもそのカタチから。
このミステリーをあたしゃぁこう解く!思い込みを絵にしてみました。樽がタンクに変わった時「あれ?樽時代にカガミって言ってた所がタンクになってマジ鏡餅にそっくりやんけ!」「ホンマやー、ほな鏡板でええんちゃう?」「えーっ、板って平たいモンやろー?」「タンクの内側研磨してピカピカ。こりゃ鏡じゃん!」「そーだ、そーだ、鏡板じゃん!」「・・・・・じゃん・・・て」