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脱脂洗浄

名神工場でステンレス継手や鋼管を加工してできあがったワークの表面には様々な汚れ(金属片や研磨剤、ホコリや加工油などの油類など)が付着しています。これらの異物を除去して表面処理あるいは塗装などに適した状態にするのが脱脂洗浄の工程です。

油脂や汚れの影響

金属片やホコリ、油分がワークの表面に付着している状態で表面処理や塗装を行うと、こうした成分が必要な塗料や薬品を弾いたり、表面処理の効果の不均質が生じます。その影響で金属表面に錆が生じ塗装の剥離など品質問題が発生します。ワーク表面をクリーンな状態にして表面処理工程へ送ることが良質な製品作りには欠かせないのです。

脱脂洗浄の方法

洗浄するワークの素材やサイズ、また求められる脱脂の度合いによって洗浄方法は選択されます。


(1)物理的方法
   ・高温の水や水蒸気吹付けで汚れを飛ばす
   ・研磨剤を吹き付けて脱脂を行うブラスト法

(2)化学的方法
   ・アルカリ性の薬剤を使用するアルカリ脱脂法
   ・酸性の薬剤を使用する酸洗浄法

アルカリ洗浄法

日章アステック名神第2工場ではアルカリ洗浄による脱脂洗浄を行っています。

アルカリ洗浄は、アルカリ性やキレート効果による中和・鹸化と、界面活性剤による油分の溶解を利用した洗浄剤を用い、油脂汚れ、切削粉、カーボンなどの汚れに効果が大。

鉄やステンレスなどの脱脂洗浄に向いた洗浄方法です。

後処理

脱脂洗浄後は水洗いして洗浄液を取り去ります。また、アルカリ脱脂洗浄に引き続き「酸洗」を行い、さらに水洗い、中和、純水洗浄、乾燥の工程で行われるものが一般的です。

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