Googleで「圧力計」を画像検索すると何が出てくると思いますか?そうです!圧力計がずらっと表示されます。そりゃぁ当たり前なんですけど若干の例外を除いてほぼアナログメーターです。遠隔監視するのではなく、下の写真のように測定する場所に直結して使うことが多いからでしょうか? それとも針の位置や動きで即座に圧力の状態が直感できるからでしょうか。
「中央監視盤」とかで検索してみると、原子力発電所や車両管理センターの超大型スクリーンが出てきますけど、さすがにアナログメータはないですが、数字を映し出すというよりやはり絵で、動きや大きさ、問題の位置などを直感的に把握できるようになっていますね。
話は変わりますが、ステンレスのプレファブ配管を加工した後、機密検査あるいは耐圧検査を行ったり、管内の溶接制御のため内圧測定したりします。ここで測る圧力計の単位は「MPa(メガ・パスカル)」です。 私たちが生活する空気の圧力は1気圧ですが、1MPa(メガパスカル)はだいたい10気圧になります。こういう「単位」や「換算」の話が出ると頭痛がする人が出てきます。
「だいたいねぇ10気圧ってどんな圧力なのよ?」
水をくみ上げる時ピストンを引き上げてると水が上がってきます。これ、吸い込んでるように見えて実は大気が1気圧で水を押し上げているんです。その限界が約10m。つまり1気圧は水を10m押し上げる力があるということらしいです。
「えっ?うちのビルは20mだけど水が上がってるよ。あべのハルカスは300m、水洗トイレが使えないの?」
大丈夫!トイレが気なるあなたも心配不要です。 10m以上でも水洗トイレが利用できるのは、屋上の貯水タンクに水を「上階から気圧で吸い上げて」いるのではなく「下階から水を押し込んで上げて」いるから10mを気にしなく良いのです。
10気圧の力を別の言い方すれば、1気圧で1平方センチに1Kgのモノが乗っかる程の圧力。10気圧(1MPa)なら指先ぐらいの面積に10Kgの錘、名刺2枚で1トン近い! 計算あってるか?
ちなみに腕時計で10気圧防水(10BARとかとも書いてある)なら100m潜れそうですが違います。落としたりブンと手を振る動きが加わるとその加速度が加算されるので、浅いプールでも簡単に10気圧程度の圧力が生じるそうです。
まあ物理を知らない総務の素人がぼんやり考えていることなので、詳しいことは専門家に聞いてください。このブログは稼業にかかわることでも結構無責任なのです。