「ビードカットしてください」加工仕様書に書くビードとは、「溶接時に溶接棒(溶接ワイヤー)と母材が溶融して形成される波状のかたまり」のことらしいです。「らしい、ってどーゆーことよ!」とのお怒りはごもっともですが、歳は食ってるが入社4年目の総務部員としてこんなもんですよ。(∀`*ゞ)てへっ
溶接条件によって母材にはない色が生じます。奇麗だなぁと思うのですが、溶接ワイヤーの溶けたものが加わっているので盛り上がった波状になり・・・もちろん管内側もそうなんで、管内の流れに影響したり菌汚染や製品変質の元になる不要物の沈着を招く場合があるようです。ヤバい!
そこで「ビードカット」して外観検査して、脱脂洗浄して、ビニール梱包して・・・出荷するわけです。ところで「波状」と言いましたが、「英次郎on the WEB(オンライン辞書)」でweld beadを検索すると「ビーズ状のかたまり」とあります。なるほど。beadはbeads、数珠玉などの意味のビーズですね。関係もないけど「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」の曲が流れてきそうです。
溶接加工上は嫌われ者感のある溶接ビードですが、美しい波を光の中から生み出す溶接工さんの腕前にはあこがれを覚えます。いつも工場の柱の陰から熱いまなざしで見つめている私のことを・・・気付いてくれているのでしょうか? ALONEな私はアーク溶接の熱で胸が焦がれそうです(ハート)